2020/07/15 | 介護で離職しないために | | by センター |
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高齢化が進み、介護を必要とする方が増加しています。これに伴い、男女を問わず、ご家族の介護を行う方も増えてきました。介護に直面した方の中には、「本当は働き続けたいが、介護のために離職せざるを得ない」と、仕事を辞めてしまう方もみられます。
しかし、勤務先の仕事と介護の両立支援制度を利用して働き方を少し変更したり、介護保険サービスを利用したりすることで、仕事と介護を両立させることは可能です。
①職場に「家族等の介護を行っていること」を伝え、必要に応じて勤務先の「仕事と介護の両立支援制度」を利用する
介護は誰もが直面する可能性があるものであり、自分だけのことではありません。遅刻や休暇が介護を理由としたものだと上司や同僚が分かっていれば、「お互いさま」という気持ちから協力も得られやすくなります。
また、勤務先には育児・介護休業法に基づいた「仕事と介護の両立支援制度(たとえば、介護休業や介護休暇、短時間勤務等の柔軟な働き方など)」が整備されています。勤務先により制度の詳細は異なりますが、仕事と介護の両立のためには必要に応じてこれらの制度を上手に利用していきましょう。
②介護保険サービスを利用し、自分で「介護をしすぎない」、「自分の時間を確保」する
要介護者の介護をすべて自分で行っていたら、かなりの時間と体力を要します。介護に気をとられすぎると、うつの状態になってしまう可能性も否定できません。また、働いているのであれば、その時間帯は介護ができなくなるため、自分で介護しようとすると、介護のために働き方を変えたり、働くこと自体を辞めたりすることがあるかもしれません。要介護認定を受ければ介護保険サービスを利用することができます。介護のプロに任せられるものは任せることで、要介護者により適切な介護を提供できることはもちろん、精神的に追い詰められることもなく、これまでどおり働き続けることができるでしょう。また、介護者にも「自分の人生」があります。あなたの生活や健康を第一に考える必要があります。そのためにポイントとなるのは、介護保険サービスの利用や家族等の協力です。
③ケアマネジャーを信頼し、「何でも相談する」
ケアマネジャーは、要介護者および介護者(介護を行う方)の希望を汲みながらケア
プランを作成します。ケアプランは見直しが可能ですので、介護ニーズやあなたの仕事状況の変化により利用中の介護保険サービスを変更したい場合には、ケアマネジャーにその都度相談するのがよいでしょう。
まずは、高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センターにご相談ください。