雨水とは「降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期」という意味です。二十四節気の2番目で、2月19日〜3月4日頃にあたります。
雨水の頃にはその冬最後の雪やみぞれが降り、以降は厳しい寒さが和らいで本格的な雪解けの季節が到来します。山に積もった雪が解けて田畑を潤したり、川や湖に張っていた氷も解けたりして、春の訪れを感じられるようになります。
初侯 2月19日〜2月23日頃
土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
冷たい雪が暖かい春の雨に代わり、大地に潤いをあたえる頃。寒さもゆるみ、眠っていた動物も目覚めます。
次侯 2月24日〜2月28日頃
霞始靆(かすみはじめてたなびく)
霧やもやのため、遠くの山や景色がほのかに現れては消え、山野の情景に趣が加わる頃。春に出る霧を霞(かすみ)と呼び、夜の霞は朧(おぼろ)と呼ばれます。
末侯 2月29日〜3月4日頃
草木萌動(そうもくめばえいずる)
足もとや庭木の先にほんのりと薄緑に色づく芽が見られる頃。やわらかい春の日差しの中、草木が芽吹き、新しい命が生まれます。
昔から、雨水は農耕を始める時期の目安とされてきました。山形ではまだまだ冬模様ですけれども。