窒息とは、呼吸が阻害されることにより血中酸素濃度が低下し、二酸化炭素濃度が上昇することで脳などの内臓機能に障害を起こすことを指します。
窒息の主な原因は、食べ物などを気道に詰まらせてしまうことです(気道内異物)。
年末年始に餅を詰まらせて救急搬送が増えることはよく知られていますが、薬のシートや部分義歯を誤って飲み込んでしまったりすることもあります。
食事中に急に静かになった、顔色がおかしい、苦しそうなどの異常があれば窒息している可能性が高いのですぐに対応が必要です。窒息した人は喉に手をあてるチョークサインをしましょう。これは世界共通のしぐさなので覚えておくと便利です。
対応する人はまずは救急要請をしてから、気道内異物の除去を試みましょう。指で掻き出す、背部叩打法が一般的です。
参考:
東京消防庁よく噛まないために飲み込む際詰まらせてしまうだけでなく、嚥下機能の低下や咳嗽反射の低下で窒息することもあります。
以前と比べむせることが増えた場合は嚥下機能が低下し始めているので注意が必要です。嚥下体操を行い、口腔機能の向上をはかりましょう。