~国土交通省より~
1.安全な装備で行う(最重要!!)
〇安全な装備は、屋根からの転落などの事故を未然に防ぎます。
〇安全帯は、腰全体を支えるハーネス型や体全体を支えるフルハーネス型を使用。
〇命綱は、ザイルロープなど丈夫なものを屋根の上で止まる長さで正しく結ぶ。
〇命綱の一端は、アンカー(無い場合は雪下ろしをする屋根の反対側の柱や固定物)にしっかり固定する。
〇ヘルメットは、あごひもを締め、長靴は、滑りにくいものを使用し、動きやすい服装で作業する。
〇これらの装備は、ホームセンターや登山キャンプ用品店などで購入できます。
2.はしごは固定する
〇はしごが転倒することがあるため、必ずしっかり固定する。
〇足元をしっかり固め、ロープや器具を使用。
〇はしごは、斜めに立てかけず、屋根に対して決められた角度でまっすぐ立てる。
〇はしごの長さは、軒先から少し高くかける。
〇はしごの昇り降りは注意し、はしごから屋根に移動するときは特に注意。
〇はしごの上で雪庇を落とすなどの作業は危険なため、絶対にやめましょう。
3.作業は2人以上で行う
〇1人での作業は、事故が発生した際に、発見が遅れる可能性がある。
〇発見が遅れると重大な事故につながる危険性が高くなる。
〇家族や親戚と一緒に複数人で除雪作業を行う。
〇近所の方や地域コミュニティと協力して作業を行う共助による除雪活動も重要。
4.足場の確認を行う
〇屋根の雪止めの位置を確認してから作業を行う。
〇落雪に巻き込まれないように、屋根の上から下ろす。
〇滑りにくくするよう、雪は少し残して作業する。
〇晴れていて気温が高い日は、滑りやすくなるため、特に注意。
〇水路等に転落する事故も増えているため注意。
5.雪下ろしのときは周りに雪を残す
〇屋根から転落した際に、地面、アスファルト、コンクリート等に強打すると、被害が大きくなる可能性がある。
〇落下した場所に積雪があることで被害を軽減することができる場合がある。
〇屋根の雪下ろしを行う場合は、雪下ろし後に住宅周りの除雪を行う。
6.屋根から雪が落ちてこないか注意する
〇屋根から雪が落ちてくる可能性があるため、住宅の周りで除雪する際に軒下では注意。
〇屋根に雪が積もって時間が経つと、氷のように堅くなり、直撃すると非常に危険。
〇新雪や晴れて暖かい日のゆるくなった雪は特に注意。
〇屋根雪を人力によらず落下させる落雪式住宅の場合は特に注意。
7.除雪道具や安全対策用具の手入れ点検を行う
〇スコップやスノーダンプなどの除雪道具は、雪がつきにくくなるスプレーを使用するなど使いやすくしておく。
〇除雪道具や安全対策用具が古くなり、壊れていないか定期的に点検しましょう。
8.除雪機の雪詰まりはエンジンを切ってから棒などで取り除く
〇雪が詰まったときは、必ずエンジンを切ってから雪を取り除く。
〇つまりを取り除くときは、棒などを使用する。
〇素手で取り除くのは、非常に危険なため絶対やめましょう。
〇デッドマンクラッチ(安全装置)をひもで縛るなど、無効化することによる事故が増えています。絶対にやめましょう。
9.携帯電話を身につける
〇事故が発生したときは、動くことができなくなることがあります。
〇携帯電話を身につけることで、緊急時でも家族や緊急医療機関などにすぐに連絡をとることができます
10.無理はしない
〇除雪作業は重労働です。体調が悪いときは、除雪作業を行わない。
〇作業前には、準備運動を行う。
〇こまめに休憩をとりながら作業を行う。
〇寒い屋外での重労働による発作など発症の危険性があるため無理をしない