2020/12/09 | 若年性認知症について | | by センター |
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若年性認知症とは、65歳未満で発症した認知症のことです。認知症は、高齢者に多い病気ですが、中には40歳ぐらいの働き盛りの方が発症してしまうこともあります。
若年性認知症になると、本人だけではなく、家族の生活への影響も大きくなりやすい特徴があります。
病気のために仕事に支障がでたり、仕事をやめることになって経済的に困難な状況になったりしてしまいます。また、本人の子どもが成人していない場合には、親の病気が与える心理的影響も大きく、教育、就職、結婚などの人生設計が変わることもあります。さらに本人の介護だけではなく、本人等の親の介護が重なることもあり、介護の負担が大きくなります。
若年性認知症の原因は、国の調査では、アルツハイマー型認知症が最も多くなっています。血管性認知症、前頭側頭型認知症、外傷による認知症、レビー小体型認知症、パーキンソン病による認知症が続きます。多くの場合は、脳の病気であり進行性があります。
若年性認知症の中核症状は、高齢者の認知症と同じ症状になりますが、理解や対応が違うことがあります。
○発症年齢が若い(平均51歳)
○男性の方が若干多い
○体力があるので、ボランティアなどの活動が可能である
○今までと違うと変化に気づくが、受診が遅れがち
○経済的な問題が大きい
○主介護者は配偶者であることが圧倒的に多い
○家庭内で介護を必要とする人が重なることがある
○高齢の親が介護者になることもある
○夫婦間や子どものことなど家庭内での課題が多い
もしかして若年性認知症かもと思ったら、まずは精神科などの専門医への受診をしてください。